トップページ
最新情報
診療内容
透析医療
透析療法
人間ドック
片山クリニックの概要
院長挨拶
交通・アクセス
リンク
お問合せ
腎不全とは
保存期腎不全の治療法
末期腎不全の治療法
血液透析のしくみ
透析の効果
透析による副作用
長期透析による合併症
運動療法
透析食について
糖尿病による腎不全と透析
腹膜透析について
腎移植について
合併症の無い透析生活を続けて行く為には、食事療法は非常に大切で自己管理のうえで最も重要な位置を占めています。
水分・塩分の制限
透析を受けている人は尿量が少なかったり全くの無尿であったりするため、水分の取り方が非常に重要となります。
透析の終了時から次の透析までの体重の増加は体の中に水分が溜まったためです。透析患者さんにとって、「体重管理=水分管理」です。水分を取りすぎると血圧が上昇したり心臓が大きくなったり、体にむくみが出てきたりします。
食事以外の飲水量は、尿量+500ml以内に制限する必要がありますが、透析と透析の間の体重増加量をドライウエイトの3%、多くても5%以内にとどめるように調整して下さい。また、塩分を多く取りすぎると、むくみ、高血圧を起こしやすく、心臓への負担が大きくなります。さらに、のどが乾き水分が欲しくなり水分管理が難しくなります。1日の塩分摂取量は5〜7gに制限して下さい。
タンパク質は適切に
タンパク質は体の細胞を作る原料として非常に重要な栄養素です。
透析を受ける前では腎機能を保護する目的から厳しいタンパク制限が必要でしたが、透析を始めると、透析中にタンパク質の原料となるアミノ酸が失われてしまうので、アミノ酸を補充するために一定量のタンパク質を取る必要があります。しかしタンパク質の取りすぎはカリウムやリンの取りすぎにつながってしまいます。基本的には1.0〜1.3g/kg/日を参考として下さい。
タンパク質は良質タンパク(人の体に欠くことのできないアミノ酸をバランス良く含んでいるタンパク質)の多い、肉、魚、牛乳、鶏如、大豆などの食品を多く取るようにして下さい。
エネルギーは十分に
エネルギーとは体を動かすための燃料です。人が生きて行くためにはエネルギーが絶えず必要です。
エネルギーが不足すると、体を作っているタンパク質がエネルギー補給のために分解されてしまい、その代謝産物である尿素や、クレアチニン、カリウムなどが体の中に増えてきてしまいます。
透析患者さんは、合併症が無い限り特に運動制限がありませんので、体を動かし体力や抵抗力を維持するためにも十分なエネルギーを確保する必要があります。
1日に必要なエネルギーは体重1kgあたり35キロカロリーが標準です。
カリウムの制限
カリウムは身体にとって大切なミネラルですが、透析患者さんでは腎臓から尿中へ排泄されないため、カリウムの血中濃度が高くなります。
血中のカリウムが正常の2倍の8mEq/1(正常4mEq/1)になると、不整脈が出現し心臓が止まってしまうことがあります。透析患者さんには“突然死”が多いという統計がありますが、この“突然死”の原因として、心筋梗塞や脳卒中以外に“高カリウム血症”も多いと考えられています。
一般にカリウムは生野菜、果物、芋類、肉類に多く含まれていますが、野菜は煮る、ゆでる、炒めるなど調理の工夫により減らすことができます。特に、ドライフルーツ(干しぶどう、干柿など)には、カリウムが濃縮され多量に含まれていますので、これらは絶対に食べないで下さい。
1日のカリウムの摂取量は2,000mg以下が理想的です。ただし、CAPDの患者さんはカリウムを効率よく除去しますので、特にカリウムを制限する必要はありません。
リンの制限
透析を長く続けていると骨がもろくなってしまい、骨の痛みや骨折を起こし易くなってしまいます。これを予防するためには透析初期からリンを制限する必要があります。
リンは1日800〜1000mg以下が理想的です。リンはほとんどの食品に含まれており、透析患者さんでは一般にリンの制限は非常に困難な事です。特に、タンパク質の多い食品(牛乳、乳製品、肉、魚、卵類)に多く含まれており、これらの食品を制限しすぎると低タンパク状態となって体力や体の抵抗力が落ちてしまいます。
最近ではリンの含有量が低い低リンミルクなどの食品が多く販売されていますので、栄養士さんと相談して下さい。
カルシウムについて
腎不全ではカルシウムが不足し、その結果、骨がもろくなったり骨折し易くなったりします。
そのため、カルシウムの多く含んだ食品を取るように努めることが基本となります。特に牛乳はカルシウムが多く含まれており、吸収率も非常に良い(50%)のですが、リンも多く含まれており、取りすぎると高リン血症になってしまいます。リンの項目でも記しましたように、低リンミルクなどの食品が多く出ていますので、それらを利用されたら良いと思われます。
最近は活性型ビタミンD3製剤が出現したために、比較的容易に低カルシウム血症はコントロールできるようになりました。