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腎移植について
腎臓移植は外国とくに欧米においては末期腎不全の患者さんにとって一般的な治療法の一つとなっていますが、腎提供者数の問題から日本においては未だ一般的な治療法とはなっておりません。
しかし腎臓移植を受けることにより水分・食生活をはじめとした種々の制限より解放され、一般健康人と同様な生活がおくれるようになり長期の旅行等も可能となります。
生体腎移植と献腎移植(死体腎移植)について
生体腎移植は腎臓提供者(ドナー)が両親・兄弟など身内よりの腎臓移植です。生体よりの腎移植ですのでドナーの2つの腎機能が同じ程度であることが必要で、さらに組織適合検査にて移植に適することを確認する事が必要であります。
本邦の生体腎移植はほんどが両親より子供への移植で全腎移植数の約80%です。献腎移植(死体腎移植)は心停止あるいは脳死の患者さん(ドナー)よりの腎臓移植です。
この様なドナーより腎提供の申し出があった場合に、日本臓器移植ネットワークを通じて、腎移植を希望している患者さんより血液型ならびに組織適合があっている方より選択されて腎移植がなされます。献腎移植を希望される方は、日本臓器移植ネットワークに献腎移植希望登録の必要があります。
献腎移植登録のための組織適合検査
献腎移植を希望される方は日本臓器移植ネットワークへ登録する必要があります。
腎移植手術について
腎移植手術は生体腎移植も献腎移植も原則的に右下腹部の骨盤腔に移植します。
手術方法は腎臓の血管と足に行く血管の枝を縫い合わせる(吻合)ことと尿管と膀胱を吻合することです。
手術時間は約4時間程度で、生体腎移植の場合は移植直後に最初の尿排出がみられますが、献腎移植の場合は少し遅れて尿の排出がみられます。
拒絶反応について
腎移植後、最も問題となるのが拒絶反応であります。拒絶反応には大きく分けて急性拒絶反応と慢性拒絶反応があります。
急性拒絶反応は腎移植後約1〜2カ月の間にみられる拒絶反応で、放置すると移植した腎臓が機能しなくなります。(機能廃絶)
現在では急性拒絶反応の兆候が見られた時点で適切な治療によってほとんど改善します。慢性拒絶反応は退院してから数ヶ月より数年あるいは10数年後より次第に移植した腎機能が低下する拒絶反応でありその原因は未だ解明されておりません。
免疫抑制剤について
腎臓移植を施行後は拒絶反応を抑えるために、免疫抑制剤を服用する必要があります。この免疫抑制剤は移植直後には大量に服用する必要があります。経過とともに服用量は減っていきますが、移植した腎臓が生着している限り半永久的に服用していく必要があります。
一般的には生体腎移植では3種類の免疫抑制剤を服用します。一方、献腎移植では移植後10日間だけ注射による免疫抑制剤を追加し、4剤の免疫抑制剤を用いることとなります。
移植手術後2週間から退院まで
移植手術直後よりクリーンルームへ入ります。この部屋は腎移植後に入ってもらう特別な滅菌室で、腎移植後より強力な免疫抑制剤を服用するために感染症の予防のための病室です。
約10日間入室ですが、特に感染症の兆候がない場合はその後に一般病室へ移ってもらうことになり、さらに経過をみて約3〜4週目で外泊練習後に退院となります。
外来通院
退院後、最初の4週間は週に1回外来通院します。
外来受診時に血液検査を施行し、その結果で投薬量を変更したり投薬内容を変更したりすることになります。
また移植した腎機能が低下し拒絶反応が疑われる場合は、早急に入院してもらい治療を開始する事になります。退院後、4週間が経過したら外来通院は2週間に1回となり、この時期に特に異常所見がなかったら今度は1カ月に1回の外来通院となります。
現在、最大投薬日数が1カ月ですので以後は1カ月に1回通院してもらうことになります。
腎移植の成績(生者率・死亡率)
腎移植をした後は全ての患者さんにおいて移植した腎臓が機能するわけではありません。前述したように急性拒絶反応あるいは慢性拒絶反応でせっかく移植した腎臓が機能しなくなる場合もあります。
移植した腎臓が機能している割合を生着率といいますが、優れた免疫抑制剤がなかった25年以上前に移植した患者さんの生着率は、1年生着率が79%、5年生着率が59%程度でありましたが、最近の成績は1年生着率が95%、5年生着率が82%と生着率における格段の進歩が認められます。
腎移植の長所・短所
腎臓移植を受けることによって血液透析あるいは腹膜透析のように時間的な不自由さはなくなり、食事制限ならびに水分制限の必要性はなくなります。
そのために長期の旅行なども可能となり、生活の質向上という点では優れた治療法と思われます。
しかし現在の献腎移植においては腎臓提供者の数が著しく少なく、献腎移植を希望して日本臓器移植ネットワークに登録されている患者さんの数を考えると、献腎移植はまだまだ一般的な治療法とは言えないのが現状であります。