子どもが転んで怪我をした、料理の最中に包丁で深く切ってしまった、お湯をこぼして火傷(やけど)してしまった、このような場面は日常生活において突如起こるアクシデントです。小さな擦り傷程度なら絆創膏を貼ったりして様子を見ることもありますが、かなり深く切ってしまって出血が止まらない時や痛みが酷い場合など、すぐに「外科」に受診しましょう。
尚、当院では処置内容が難しいと判断した際には速やかに他院へ紹介しております。
切創(切りきず)
包丁やハサミ、鋭利なもので切った時の「切りきず」ですが、表面的に浅い傷口だと思っていても、実際は血管や神経や腱まで損傷してしまっていることもあります。傷の程度によっては縫合処置をします。
擦過傷(すりきず)
地面や壁にこすって、皮膚の表面が擦りむけた状態のきずです。ほとんどの場合縫合せずに塗り薬で治療します。すりきずで気をつけることは、道路などで転んで傷口に砂や砂利などの異物が付着することです。傷口を真水で洗い流すことが大切です。
咬傷(咬みきず)
人や動物に咬まれた時にできるきずです。口の中にはばい菌や雑菌が多く、咬みつかれた時に傷口から体内に侵入してしまうので感染症を起こす危険性があります。咬みきずを負った時は病院へ受診し、必要に応じて抗生剤の投与や破傷風の予防注射などの処置をします。
刺傷(さしきず)
ナイフやガラスなど鋭利な先端が突き刺さってできるきずです。傷口は小さいのですが、体の奥の組織まで損傷している可能性もあります。また、先端部が体内に残ってしまっていることもありますので早急に病院での処置が必要です。
挫傷
転んだり、ぶつけたり強い力で皮膚が圧迫されて、内出血や内部組織に損傷があります。骨折や神経の損傷も考えられるため、病院へ受診し検査を受けましょう。